イオン銀行が発行している
- イオンカード(WAON一体型)
- イオンカードセレクト
は機能・サービス内容が似ており、違いが分かりづらいです。
当記事では、両カードの違いについて図解を用いながら解説していきます。
⇒イオンカード(WAON一体型)の公式サイトはこちら
⇒イオンカードセレクトの公式サイトはこちら
イオンカード(WAON一体型)・イオンカードセレクトの比較表
以下の表で、イオンカード(WAON一体型)とイオンカードセレクトのスペックを一覧にしました。
両カードで異なる点は赤字にしています。
イオンカード(WAON一体型) | イオンカードセレクト | |
年会費 | 無料 | |
国際ブランド | VISA、Mastercard、JCB | |
機能 | ・クレジット機能 ・キャッシング機能 ・電子マネーWAON機能 |
・クレジット機能 ・キャッシング機能 ・電子マネーWAON機能 ・イオン銀行のキャッシュカード機能 |
その他の機能 | ・ETCカード ・家族カード ・イオンiD ・Apple Pay |
|
引落口座 | 指定無 | イオン銀行 |
クレジット払いの還元率・獲得ポイント | 0.5%(200円につき1ポイント)、ときめきポイント | |
WAONオートチャージ | ・ポイント付与無 ・クレジット利用分として請求 ・回数制限無 |
・ポイント付与有(還元率0.5%:200円につき1WAONポイント) ・イオン銀行口座から即時引落 ・1日1回のみ |
共通特典 | ・イオングループでときめきポイント2倍(還元率1.0%) ・20日・30日にイオンで5%OFF(お客様感謝デー) |
|
その他特典 | ・公共料金の支払い1件につき5WAONポイント ・イオン銀行を給与振込口座にすることで、10WAONポイント ・ゴールドカードへの優待 |
|
入会キャンペーン | ・入会時:1000ポイント ・アプリ登録:500ポイント ・翌々月までのクレジット利用額2万円以上:1000ポイント ・翌々月までのクレジット利用額4万円以上:2500ポイント |
・入会時:1000ポイント ・アプリ登録:500ポイント ・翌々月までのクレジット利用額2万円以上:2000ポイント ・翌々月までのクレジット利用額4万円以上:4500ポイント |
仮カードの店頭受取 | 利用可 | |
申込ページ | イオンカード(WAON一体型) |
イオンカードセレクト |
上記表を見たら分かる通り、基本的にイオンカードセレクトの方が優れています。
ここから、イオンカード(WAON一体型)とイオンカードセレクトの違いについて、さらに詳しく解説していきます。
イオンカード(WAON一体型)・イオンカードセレクトの違い
- イオン銀行口座開設の必要性
- キャッシュカード機能の有無
- WAONオートチャージ機能
- ゴールドカードへの優待
- 入会キャンペーン
- 公共料金支払い時のポイント加算有無
- イオン銀行への給与振込によるポイント加算有無
- イオン銀行の金利への影響
イオン銀行口座開設の必要性
イオンカード(WAON一体型) | イオンカードセレクト |
イオン銀行口座開設の必要無 | イオン銀行口座開設必須 |
イオンカードセレクトは申込と同時にイオン銀行口座も開設されます。
銀行口座を増やしたくない方は、注意してください。
キャッシュカード機能の有無
イオンカード(WAON一体型) | イオンカードセレクト |
キャッシュカード機能無 | キャッシュカード機能有 |
イオンカードセレクトは、イオン銀行口座のキャッシュカード機能が付いています。
イオンカード(WAON一体型)は、たとえイオン銀行口座を持っていたとしても、キャッシュカード機能は付きません。
財布の中のカード枚数を減らしたい方は、イオンカードセレクトがおすすめです。
逆に、クレジットカードとキャッシュカードは分けて持ちたいという方は、イオンカード(WAON一体型)の方が良いでしょう。
WAONオートチャージ機能
イオンカード(WAON一体型) | イオンカードセレクト | |
ポイント付与 | 無 | 有 (200円につき1WAONポイント) |
引落方法 | クレジット利用分として請求 | イオン銀行口座から即時引落 |
回数制限 | 制限無 | 1日1回まで |
オートチャージ機能とは、チャージ残高が不足した際、自動的にチャージされる機能のことです。
残高が足りなくなる度にチャージする手間が省ける便利機能です。
また、レジ・改札で残高不足になり、並んでいた列が滞って、迷惑をかけることもなくなります。
イオンカード(WAON一体型)・イオンカードセレクト、共にオートチャージ機能が付いています。
しかし、イオンカードセレクトはチャージ時にポイントが付与されるため、よりお得です。
また、チャージのときだけでなく支払いのときにもポイントが貯まるため、ポイントの2重取りが可能です。
- WAONオートチャージ:還元率0.5%(200円につき1WAONポイント)
- WAON支払い:還元率0.5%(200円につき1WAONポイント)
イオンカード(WAON一体型)はチャージではポイント貯まらず、支払いのみで貯まるため、ポイントの2重取りはできません。
節約目的の方は、イオンカードセレクトのWAONを有効に活用すると良いでしょう。
ゴールドカードへの優待
イオンカード(WAON一体型) | イオンカードセレクト |
ゴールドカードへの優待無 | ゴールドカードへの優待有 |
イオンカードセレクトは所定の条件をクリアすると、ゴールドカードへの優待が届きます。
所定の条件については非公表のものもありますが、年100万円以上のカード利用が含まれます。
イオンゴールドカードの特徴は以下の通り。
- 高額な傷害保険
- イオンラウンジ、空港ラウンジの利用権利
- 申込不可、優待のみで発行可能
イオンラウンジとは、全国のイオンモールにある専用休憩所のようなところです。
イオンゴールドカードの一番の魅力は、ゴールドカードでありながら年会費が無料であることです。
通常のゴールドカードが年会費有料のところ、年会費無料で空港ラウンジ利用できるのは、大きなメリットです。
ゴールドカードを作りたい方、空港ラウンジを無料で使いたい方は、イオンカードセレクトからゴールドカードへの優待を狙うことをおすすめします。
入会キャンペーン
入会 | アプリ登録 | クレジット利用額 (申込後翌々月まで) |
合計 | ||
2万円以上 | 4万円以上 | ||||
イオンカード(WAON一体型) | 1000ポイント | 500ポイント | 1000ポイント | 2500ポイント | 最高4000ポイント |
イオンカードセレクト | 1000ポイント | 500ポイント | 2000ポイント | 4500ポイント | 最高6000ポイント |
※獲得ポイントはときめきポイント
※1ときめきポイント=1円相当
両カード、入会するだけで数千円分のポイントを獲得できます。
若干イオンカードセレクトの方が、多くのポイントを獲得できます。
公共料金支払い時のポイント加算有無
イオンカード(WAON一体型) | イオンカードセレクト |
無 | 公共料金の支払い1件につき5WAONポイント |
電気・水道・ガス等、公共料金をイオンカードセレクトでクレジット払いすると、1件につき5WAONポイント(5円相当)獲得できます。
わずかですが、イオンカードセレクトの方がお得です。
イオン銀行への給与振込によるポイント加算有無
イオンカード(WAON一体型) | イオンカードセレクト |
無 | イオン銀行への給与振込により毎月10WAONポイント獲得 |
10WAONポイント(10円相当)とわずかではありますが、イオンカードセレクトの方がお得です。
イオン銀行の金利への影響
イオンカード(WAON一体型) | イオンカードセレクト |
無 | 保有しているだけで金利アップに関するスコア加算 |
イオン銀行の普通預金金利は専用スコアに基づいたステージにより決まります。
ステージ | 普通預金金利 | スコア |
ブロンズ | 年0.03% | 20点以上 |
シルバー | 年0.05% | 50点以上 |
ゴールド | 年0.1% | 100点以上 |
プラチナ | 年0.15% | 150点以上 |
スコアへの加算要素は以下の通り。
内容 | 加算スコア数 |
イオンカードセレクト、イオン銀行キャッシュ+デビット、イオンデビットカードの契約 | 10点 |
イオンゴールドカードの契約 | 30点 |
イオンカードご利用代金の引落 | 10~100点 |
WAON利用金額 | 10~100点 |
WAONオートチャージ利用 | 10点 |
積立式定期預金の口座振替 | 10点 |
投資信託残高 | 10~100点 |
投資自動積立の口座振替 | 30点 |
外貨預金残高 | 10~100点 |
外貨普通預金積立の口座振替 | 30点 |
NISA口座の開設 | 30点 |
iDeCo掛金の口座振替 | 30点 |
カードローンの契約 | 10点 |
無担保ローン残高 | 30点 |
住宅ローン残高 | 30点 |
インターネットバンキングの登録 | 30点 |
給与の受取 | 30点 |
年金の受取 | 30点 |
ボーナススコア | 10点 |
スコアへの加算要素にイオンカードセレクトの契約があります。(上記表の一番上)
しかし、イオンカード(WAON一体型)は保有していても、スコアは加算されません。
そのため、イオン銀行の金利を上げる上では、イオンカードセレクトの方が得です。
ちなみに、イオン銀行口座の金利は他銀行口座と比較すると高いため、イオン銀行で貯金するのはおすすめです。
- イオン銀行の金利:年0.03~0.15%
- ゆうちょ銀行の金利:年0.001%
- 三菱UFJ銀行の金利:年0.001%
イオンカードセレクトのデメリット
イオンカード(WAON一体型)・イオンカードセレクトを比較すると、機能面では明らかにイオンカードセレクトの方が優れていると感じると思います。
そこで、あえてイオンカードセレクトのデメリットを紹介します。
イオンカードセレクトの最大にして唯一のデメリットは、新規でイオン銀行口座を開設しなければならないことです。
銀行口座の保有は少なからずリスクを伴うため、口座が増えることに抵抗を感じる方も多いでしょう。
口座数を増やしたくない方は、イオンカード(WAON一体型)の方が良いです。
ちなみに、イオンカードセレクトの口座開設はクレジットカードの申込と同時に行われるため、手続き面での負担はありません。