クレジットカード払いでお金を節約する場合、還元率の高いカードを選ぶことが重要です。
しかし、還元率はカード利用状況・支払い方法・支払い先によって異なるケースがあります。
そのため、公式情報を見るだけでは、自分にとってどのカードがお得かどうか分かりづらいです。
そこで、当記事では、どの店舗でも還元率が高いおすすめカード3選をまずは紹介します。
その後、より多くの情報からカードを選びたい方に向けて、お得なクレジットカードの条件、高還元率クレジットカードの比較、高還元率クレジットカードの詳細情報について紹介します。
高還元率クレジットカード3選
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クレジットカードの還元率とは?
多くのクレジットカードは、クレジット払いによりポイントが獲得できます。
クレジット払いによる支払い額に対して、獲得ポイントの割合のことを還元率と言います。
例えば、1ポイント=1円相当の価値がある場合、還元率は以下になります。
- 100円につき1ポイント貯まるカード⇒還元率1.0%(1÷100=0.01)
- 100円につき2ポイント貯まるカード⇒還元率2.0%(2÷100=0.02)
- 200円につき1ポイント貯まるカード⇒還元率0.5%(1÷200=0.005)
具体的に言うと、楽天カードは100円につき楽天スーパーポイントが1ポイント(1円相当)貯まるため、還元率は1.0%(1÷100=0.01)です。
REX CARDは2000円につきREX POINT25ポイント(25円相当)貯まるため、還元率は1.25%(25÷2000=0.0125)です。
還元率の高いクレジットカードの方がポイントが効率的に貯まるため、節約に適しています。
還元率が高いか低いかの目安は以下の表を参考にしてください。
0.5%未満 | 低還元率 |
0.5%~1.0% | 普通 |
1.0%~1.5% | 高還元率 |
1.5%以上 | 超高還元率 |
ここまでの情報だと単純に還元率が高いカードを選べば良いと感じるかもしれません。
しかし、本当に得するクレジットカードを選ぶためには以下の項目に注意しなければなりません。
- ポイント交換先
- ポイント獲得システム
- 最低交換ポイント・ポイント有効期限
- ポイント優待店、ポイント優待条件
各項目について詳しく解説していきます。
ポイント交換先
ポイントが何に交換できるかは、獲得するポイントの種類によって異なります。
例えば、楽天カードで獲得できる楽天スーパーポイントは、楽天市場で買い物する際に現金として使うことができます。
またリクルートカードで獲得できるリクルートポイントは、ローソンなどで使えるPontaポイントに交換できます。
クレジットカードを選ぶ際は、自分にとって使いやすいポイントが獲得できるカードを選びましょう。
せっかく貯めたポイントも、使い道がなければ無駄になってしまいますからね。
ポイント獲得システム
ポイント獲得システムはカードにより異なります。
最も簡単な例は、税込・税抜の違いです。
- 100円(税込)につき1ポイント
- 100円(税抜)につき1ポイント
若干ですが税金にもポイントが加算されるため、税込の方がお得です。
また、レートの違いも重要です。
- 100円につき1ポイント
- 200円につき2ポイント
- 1000円につき10ポイント
どれも割合は同じですが、「1000円につき10ポイント」では、1000円未満の買い物をしてもポイントは貯まりません。
コンビニなど少額の買い物を頻繁にする方は、「100円につき1ポイント」ではポイントがたくさん貯まりますが、「1000円につき10ポイントでは」ポイントが一向に貯まりません。
気になるカードがある方は、何円につき何ポイント貯まるのかどうか、よく確認しましょう。
最低交換ポイント・ポイント有効期限
獲得ポイントは最低交換ポイント・ポイント有効期限が決まっているケースがあります。
最低交換ポイントが500ポイントの場合、500ポイント貯めるまではポイントを使うことができません。
ポイント有効期限内に500ポイント貯められなかった場合、ポイントは失効し、無駄になってしまいます。
期限内に最低交換ポイントを貯められるカードを選びましょう。
ポイントを失効させないコツは、自分がそのカードでいくら買い物するか予測することです。
例えば、以下のカードの場合を考えます。
- 還元率1.0%
- 最低交換ポイント:1000ポイント
- ポイント有効期限:1年間
この場合、1000÷0.01=10万円分の買い物を1年以内にすれば、期限内にポイントを交換できることが分かります。
1年間で10万円もカードを使わないよ・・・という方は、他のカードを選びましょう。
また、中には、最低交換ポイント無・ポイント有効期限無のカードもあるため、これらのカードを優先的に選ぶのもおすすめです。
ポイント優待店・ポイント優待条件
カード会社と提携している優待店では、通常よりも多くのポイントが獲得できます。
例えば、JCB CARD Wの還元率は、通常時1.0%のところ、優待店では以下のようになります。
- セブンイレブン:還元率2.0%
- Amazon:還元率2.0%
- スターバックス:還元率5.5%
スターバックスを頻繁に利用する方にとって、JCB CARD Wは非常にお得なカードであることが分かります。
このように、自分がよく利用する店舗・サービスで還元率がアップするカードを選べば、ポイントを何倍も稼ぐことができるんです。
クレジットカードを探す際は、通常時の還元率だけでなく、自分がよく利用するお店・サービスでの還元率もチェックしましょう。
また、クレジットカードの還元率は支払い方法によっても異なるケースがあります。
よくあるパターンは、一括払いからリボ払いにすると還元率がアップするケースです。
REX CARDの場合、一括払い・リボ払いの還元率はそれぞれ以下のようになります。
- 一括払い:1.25%
- リボ払い:1.75%
0.5%の差は大きいように感じますが、獲得できるポイント分よりも金利による支払い額の方が圧倒的に大きいため、節約目的の方は一括払いを選びましょう。
また、基本的にリボ払い専用カードは還元率が高めに設定されています。
還元率の高さに惑わされて、リボ払い専用カードを申し込んでしまうと、思わぬ損をするかもしれません。
当記事では、節約目的の方を対象としているため、リボ払い専用カードは紹介していません。
また、同様の理由でリボ払い時の還元率は評価対象に入れていません。
節約に適した高還元率カード比較
節約に適したクレジットカードの条件は以下の通りです。
- 高還元率:1.0%以上(リボ払いを除く)
- 年会費無料
- ポイント優待のある提携店が多い
年会費が無料であることは、節約する上でとても重要です。
なぜならば、獲得ポイントよりも年会費が下回ったら、節約目的でカードを作ったはずなのに損してしまうからです。
例えば、年会費1万円のカードで還元率1.0%の場合、年会費を回収するために100万円分の買い物をしなければなりません。
100万円支払ってやっとプラスマイナスゼロです。
年間何百万もカード払いする方は別ですが、それ以外の方はリスクがない年会費無料カードをおすすめします。
年会費無料カードでも高還元率(1.0%以上)カードはたくさんあるので安心してください。
上記3条件を満たしてカードを以下に一覧にしました。
カード名 | 還元率 | 獲得ポイント | ポイントの 貯まり易さ・ 使い易さ |
主要ポイント優待店 |
REX CARD | 1.25% | REX POINT | ◎ | ・Amazon ・楽天 ・Yahoo!ショッピング |
リクルートカード | 1.2% | リクルートポイント | △ | ・じゃらん ・ホットペッパーグルメ |
楽天カード | 1.0% | 楽天スーパーポイント | ◎ | ・楽天系列サービス |
JCB CARD W/W plus L |
1.0% | Okidokiポイント | △ | ・セブンイレブン ・Amazon ・エネオス |
Orico Card THE POINT | 1.0% | オリコポイント | 〇 | ・Amazon ・楽天 |
dカード | 1.0% | dポイント | 〇 | ・ローソン ・エネオス |
Yahoo! JAPANカード | 1.0% | Tポイント | 〇 | ・Yahoo!ショッピング ・エネオス ・LOHACO |
ミライノカード | 1.0% | ミライノ ポイント | ◎ | |
ビックカメラSuicaカード | 1.0% | ビックポイント JRE POINT |
〇 | ・Suicaチャージ |
インヴァストカード | 1.0% | 口座入金 | △ |
次に、これらのカードの詳細情報について解説します。
高還元率カード紹介
高還元率カードの特徴について説明します。
自分に合ったカードを探してみてください。
REX CARD
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還元率1.25%は年会費無料カードの中では最高クラスです。
また、ジャックスモールを経由して以下のショッピングサイトで買い物すると還元率がアップします。
- Amazon:還元率1.75%
- 楽天市場:還元率1.75%
- Yahoo!ショッピング:還元率1.75%
また、獲得したポイントはクレジット払いの支払い代金に充てることができるため、使い易いです。
ポイント獲得レートが1000円につき25ポイントであり、少額の買い物に向かないように感じます。
しかし、REX CARDの場合、買い物毎ではなく、その月の合計額に上記レートが適用されます。
- 1ヵ月のクレジット払い額10000円(1000円×10)⇒10×25ポイント=250ポイント
- 1ヵ月のクレジット払い額10999円⇒10×25ポイント=250ポイント
- 1ヵ月のクレジット払い額11000円⇒11×25ポイント=275ポイント
少額の買い物でもきちんとポイントは貯まるので安心してください。
REX CARDはポイントを貯めやすく使い易いカードであるため、節約目的の方におすすめします。
リクルートカード
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リクルートカードの還元率は1.2%と、他のクレジットカードから一歩抜きん出ています。
ポイント優待店はリクルートサービスである以下です。
- じゃらん
- ホットペッパーグルメ
旅先のホテルの予約をじゃらんで行う方は、最大還元率4.2%まで上げることができます。
ホテル代は高額のため、一度に多くのポイントを貯めることができます。
また、リクルートカードは数少ない電子マネーへのチャージでポイントが貯まるカードです。
月間3万円までの制限はありますが、電子マネー利用者にとってはお得なカードと言えます。
対象電子マネーは以下の通り。
- VISA、Mastercard:nanaco、モバイルSuica、楽天Edy、SMART ICOCA
- JCB:nanaco、モバイルSuica
リクルートカード最大のデメリットはポイントの使い道が少ないことです。
リクルート系サービス以外で、現金同様にポイントを使える交換先はPontaポイントのみ。
Pontaポイントの利用可能店舗は多いわけではないため、人によってはポイントを持て余してしまうかもしれません。
楽天カード
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楽天と名がつくカードだけあって、楽天系列のサービスでは段違いの還元率となります。
- 楽天市場:還元率3.0%
- 楽天ブックス:還元率3.0%
- 楽天トラベル:還元率2.0%
また、楽天スーパーSALEなど定期的にお得なキャンペーンを開催しており、上手く活用すれば10%以上の還元率にすることもできます。
獲得ポイントは楽天サービスで1P⇒1円から使用可能な楽天スーパーポイントです。
楽天を頻繁に利用する方であれば、是非とも作っておくべきカードと言えます。
JCB CARD W
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JCB CARD Wの魅力は多くのポイント優待店があることです。
特にAmazonでの還元率(2.0%)は、高還元率カードとして有名なREX CARD(1.75%)を上回ります。
ただし、ポイント獲得レートが1000円につき10ポイントと低いため、少額な買い物には適しません。
ポイント優待店にセブンイレブンがありますが、1000円未満の買い物ではポイントは貯まらないため、注意しましょう。
セブンレイレブンでたくさんのポイントを貯めたい方は以下の記事を参考にしてください。

また、申込条件は39歳以下です。
一旦入会してしまえば、39歳を超えてもカードを使い続けることができます。
Orico Card THE POINT
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Orico Card THE POINTはオリコモールを経由して以下のショッピングサイトで買い物すると、還元率が上がります。
- Amazon:還元率1.5%
- 楽天市場:還元率1.5%
また、入会後半年間は通常時の還元率も2倍となります。
引越しや車購入など大きな買い物を控えている方は、これを機にOrico Card THE POINTの利用を検討しても良いです。
ただし、このカードは有効期限は短いわりに最低交換ポイント数が高めです。
- 有効期限:1年間
- 最低交換ポイント数:500ポイント
1年間で5万円以上のカード利用がなければポイントが失効してしまいます。
有効期限を考慮し、こまめにポイントを使うようにしましょう。
⇒Orico Card THE POINTの申込はこちら(発行手数料・年会費無料)
dカード
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大手携帯キャリアであるdocomoが発行しているクレジットカードです。
docomo以外の携帯キャリアを使用している方でも申込可能です。
dカードはローソン専用カードと言っても良いぐらいローソンでお得です。
- dカード提示:還元率1.0%
- dカード決済:還元率1.0%
- dカード決済:買い物代金3%OFF
ローソンを頻繁に利用する方は是非とも作っておきたいカードです。
また、獲得ポイントはdocomo携帯料金の支払いに1P⇒1円から充てることができます。
逆に他の使い道はほとんどないため、docomoユーザー以外の方には使いにくいカードかもしれません。
Yahoo!JAPANカード
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利用者が多いTポイントが貯まるクレジットカードです。
特にYahoo!ショッピング、LOHACOでは還元率が3.0%となるため、利用者におすすめ。
⇒Yahoo!JAPANカードの申込はこちら(発行手数料・年会費無料)
ミライノカード
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住信SBI銀行が発行しているクレジットカードで、住信SBIネット銀行保有が必須です。
ミライノカードの魅力は獲得ポイントを直接現金に交換できる点です。
クレジット払いにより獲得したミライノポイントをスマプロポイントに交換し、その後住信SBI銀行に現金でキャッシュバックされます。
ミライノポイントはクレジット払いに充てることもできるため、上記手続きが面倒な方は、それでも良いでしょう。
- ミライノポイント⇒スマプロポイント⇒口座入金
- ミライノポイント⇒クレジット払い差し引き
優待店はないため、獲得ポイントを現金交換したい方に適したカードと言えます。
ビックカメラSuicaカード
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ビックカメラで10%OFFとなるカードです。
さらにSuica機能が搭載しており、クレジットチャージでポイントが貯まります。
Suicaでポイントが貯まるカードはわずかであるため、ビックカメラを利用しない方でもSuicaを使う方であればおすすめできるカードです。
ただしポイントは買い物代金1000円単位で貯まるため、少額の買い物には向きません。
コンビニ・スーパー等、1000円未満の買い物では他のカードを使うなど、カードの使い分けをした方が良いです。
⇒ビックカメラSuicaカードの申込はこちら(発行手数料無料)
インヴァストカード
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インヴァスト証券が発行しているクレジットカードです。
100円につき1ポイント獲得でき、毎月ポイントは自動的にインヴァスト証券口座に入金されます。
ポイント交換の手間が省けるため、ポイントを無駄にすることがありません。
残念ながら株取引前に出金することはできないため、株取引の利用は前提です。
株取引に興味がある方は、インヴァストカードのポイントを使ってノーリスクで株を始めてみてはいかがでしょうか。
また、ジャックスモールを経由して以下のショッピングサイトで買い物をすると、通常よりも多くのポイントを獲得できます。
- Amazon:還元率1.5%
- 楽天市場:還元率1.5%
- Yahoo!ショッピング:還元率1.5%
ネットショッピングをする際は、ジャックスモールの経由を忘れずに。