『クレジットカードって何?』
『クレジットカードってなんとなく怖い…。』
『そもそも何の機能があるのかをよく知らない。』
カードを作ったことがない人にとって、クレジットカードは謎の存在だと思います。
もしクレジットカードに興味を持っている方は、これを機に、クレジットカードの基礎知識を身につけましょう!
クレジットカードについての正しい知識を得れば、今よりも格段にお金を節約できます。
この記事では、初心者の方に向けて、クレジットカードの機能・選び方・作り方などを紹介しているので、ぜひ一読してみてください。
クレジットカードで出来ること
ショッピング機能
- 現金を使わずにお店の支払いができる
- 通販やネットサービスの支払いができる
- 分割払い・リボ払いで支払いができる
クレジットカード払いに対応している店舗であれば、店員に自分のカードを提示するだけで、支払いを済ませることができます。
わざわざ現金を持ち歩く必要はありません。
『クレジットカード払いってどの店舗でも出来る?』
最近はキャッシュレス化が進んでいるため、大手企業が運営しているコンビニ・スーパー・飲食店・その他各種店舗では、ほぼ確実にカード払いが可能です。
逆にカード払いができない支払いは
- 個人経営の店舗
- 自動販売機
ぐらいです。
また、レシートを受け取らなくても、カード払いでは支出内容が電子情報として残るので、簡単に家計簿を作成できます。
月末になると、当月の支払い額・支払内容が記載された紙が送付されますし、専用サイトを使えば、いつでも調べることができます。
通販サイト(Amazon・楽天など)で買い物する場合や、ネットサービス(アプリ課金・有料動画サービスなど)を購入する場合の主な支払い方法は以下の通り。
- 銀行振込
- 代金引換
- クレジットカード払い
銀行振込は外出して支払うため手間がかかりますし、代金引換は現金の用意が必要です。
一方で、クレジットカード払いはネット上でカード情報を入力するだけで支払いができるので、とても楽です。
クレジットカードは、一括払いだけでなく分割払い・リボ払いができます。
- 分割払い:支払いを数カ月に分ける(支払い回数を指定)
- リボ払い:月々の支払いを一定の額にする(月々の支払い額を指定)
分割払い・リボ払いを使えば、貯金では買えない高額商品・サービスを購入できます。
例えば、貯金3万円で20万円のギターが欲しかったとしても、一括払いでは買うことができません。
しかし、10回の分割払いであれば
20万円÷10回=2万円
となり、貯金の3万円で足りるため、今すぐ購入できます。(実際は手数料がかかるため、多少割高になります。)
また、リボ払いを活用し、月々の支払いを5,000円にすれば、
20万円÷5000円=40回
となるため、40回払いで今すぐ購入できます。(実際は手数料がかかるため、40回以上支払う必要があります。)
分割払い・リボ払いを使えば、貯金をはるかに上回る商品・サービスを買うことができます。
ただし、3回以上の分割払い・リボ払いは手数料がかかるため、最終的には実際の価格よりも多めに支払うことになります。
分割払いは2回までであれば手数料がかからないため、損することはありません。
3回以上の分割払いは手数料がかかります。
リボ払いは月々の支払いを一定額にできるので、数万円程度の買い物であれば、月々数千円程度で買うことができます。
キャッシング機能
クレジットカードは、買い物の支払いだけでなく、お金を借りることもできます。
借り方はとても簡単で、コンビニ・公共施設に設置してあるATMにカードを入れて、希望する借入額を選択するだけです。
借入限度額は各カードによって定められており、中には借入限度額0円(キャッシングできない)のカードもあります。
また、ショッピング機能において、一括払い・分割2回払いは手数料がかかりませんが、キャッシング機能では必ず手数料がかかります。
つまり、10万円借りたら、10万円以上の金額を返済する必要があるということです。
返済は、一回払い・リボ払いなどを選択できます。
キャッシング機能の魅力は、追加手続きなしで借金ができることです。
わざわざ消費者金融を利用する必要はありません。
また、海外でもお金を借りることができます。
海外で急にお金が足りなくなった時でも、クレジットカードがあれば、最寄りのATMでお金を借りられます。
クレジットカード払いの仕組み
- クレジットカードで支払いをする
- 月末に1ヵ月のカード支払い分が、指定された口座からカード会社に引き落とされる
- カード会社がカード利用店に、商品代金から手数料を差し引いた金額を支払う
クレジットカードは後払いシステムであるため、商品購入時は直接現金からお金を支払うことはありません。
月末に1ヵ月のカード支払い分を、まとめてカード会社に支払います。
この際、カード契約時に登録した銀行口座から、カード支払い分だけカード会社に引き落とされます。
カード利用者である我々に関係するのはここまでですが、このままだと加盟店は商品代金を受け取れません。
その後、カード会社は、商品代金から手数料を差し引いた金額を、カード利用店に支払います。
例えば、10万円の買い物をして手数料が1万円だったら
10万円ー1万円=9万円
をカード会社は、カード利用店に支払います。
手数料1万円はカード会社の儲けとなります。
お店側は金銭面だけを考えると1万円損することになりますが、現代はキャッシュレス化が進んでおり、カードの使えない店は使える店にお客さんを奪われるので、カード払いを導入しています。
限度額
クレジットカードは後払いですが、際限なく使えるわけではありません。
カード会社から借りられる金額の上限のことを、「限度額(与信枠)」といいます。
限度額を超える買い物はできません。
例えば、限度額60万円で既に50万円買い物に使っている場合、カード払いで10万円を超える買い物はできないです。
限度額はカード会社からの信用を積み重ねる、直接電話で申し入れすることにより、上限を増やすことができます。
限度額60万円だったら、永久に60万円しか使えないかというと、そういう訳ではありません。
限度額は月末のカード会社への返済時に、全額返済すれば、限度額はリセットされます。
しかし、リボ払いなど、カード会社への支払いを分割にした場合、利用可能額は返済分しか増えません。
つまり、限度額とはカード会社から借入できる金額のことなんです。
きちんと毎月カード会社に借りたお金を返済したら、限度額は毎月リセットされる一方で、リボ払い・分割払いで支払いを先延ばしにすると、限度額はなかなかリセットされません。
買い物(ショッピング)同様、借金(キャッシング)も上限が決まっています。
ショッピング機能の上限額のことを「ショッピング枠」、キャッシング機能の上限額のことを「キャッシング枠」といいます。
キャッシング枠はショッピング枠に含まれるシステムなので、キャッシング枠を使えば使うほどショッピング枠は減ります。
例えば、ショッピング枠60万円・キャッシング枠20万円の場合
- 正解:キャッシング枠20万円を使うとショッピング枠は40万円(60万円-20万円)になる
- 間違い:キャッシング枠20万円+ショッピング枠60万円が使える
ショッピング・キャッシングは、どちらも後払いであるため、カード会社から借金していることになります。
ショッピング機能は現金の代わりにカードを使っているだけのイメージが強いため、借金と感じない方は多いですが、形式的にはお金を借りていることになります。
限度額はカード会社からの借入上限であるため、キャッシング機能を使いお金を借りると、その分だけショッピング枠は減ってしまいます。
国際ブランド
クレジットカードは、以下に示す7種類の国際ブランドの中のいずれかを持っています。
- VISA
- MasterCard
- JCB
- ダイナース
- アメリカン・エキスプレス
- 銀聯
- ディスカバー
クレジットカード払いが可能な店舗・サービスは、いずれかの国際ブランドに加盟しています。
自分のカードの国際ブランドの加盟店でなければ、クレジットカード払いはできません。
例えば、自分のカードがVISAの場合、VISAに加盟している店舗・サービスでないと、カードを使うことはできません。
逆にVISAに加盟している店舗であれば、海外でもクレジットカード払いが可能です。
国際ブランドの加盟店の数の1位は「VISA」で、2位が「MasterCard」です。
「VISA」「MasterCard」を持っていたら、ほぼ全ての店舗・サービスに対応できます。
ちなみに、セブンイレブンは「VISA」「MasterCard」「アメックス・エキスプレス」「JCB」「ダイナース」に加盟しています。
クレジットカードのポイント制度
クレジットカード払いの一番の魅力は、現金同様に使用できるポイントを獲得できることです。
例えば、還元率1%の楽天カードの場合、カード払いで10,000円支払うと
10,000円×0.01(1%)=100円分
の楽天ポイントを獲得できます。
楽天ポイントは最大級の通販サイトである楽天市場で使用できるため、現金同様に扱えます。
そのため、クレジットカード払いは現金払いよりも明らかにお得です。
可能であれば、全ての支払いをクレジットカード払いにするべきです。
管理人自身、現金払いは自販機で飲料を買うときぐらいで、それ以外はほぼ全てクレジットカードで支払いをしています。(将来的には自販機の飲料もカード払いOKになるらしいですよ。)
また、カードによって、ポイントが貯まりやすい店舗・サービスは異なります。
例えば、楽天カードの場合、楽天市場で買い物すると他のカードよりも多くポイントを貯めることができます。
自分のカードの使い道を考えて、最もポイントが貯まるようなクレジットカードを選びましょう。
クレジットカードのステータス
クレジットカードには以下4つのステータスがあります。
- ブラックカード
- プラチナカード
- ゴールドカード
- 一般カード
上に行くほどステータスが高く、経済的な信用度が高いことを意味します。
社会人でも他者から信用を得るために、高ステータスカードの取得を目指す方がいます。
通常のクレジットカード・ゴールドカードは、カード会社の公式サイトから申し込んで、審査に合格できれば、カードを取得できます。
ゴールドカードは通常のカードと比較するとやや審査が厳しいですが、安定した収入があり、年収が300万円以上であれば、取得することは可能です。
一方で、ブラックカード・プラチナカードは、カード会社の方から招待される形で入会できます。
カード会社により基準が異なるため、明言することはできませんが、年収1000万円程度が入会の目安となるでしょう。
クレジットカードの選び方
- 審査に合格できるカードを選ぶ
- ポイントが貯まりやすいカードを選ぶ
- 使いたい機能(リボ払い・電子マネーなど)があるカードを選ぶ
審査に合格できるカードを選ぶ
クレジットカードを発行するためには、カード会社の審査に合格する必要があります。
クレジットカードの利用は、カード会社からお金を借りること(借金すること)と同じなので、借金だらけの人や子供に作らせるわけにいきません。
カード会社は申込者に返済能力があるかどうか確かめるために審査するのです。
審査の基準は各カードにより異なりますが、審査項目はおよそ以下の通り。
- 借金経験(クレジットカードの発行経験も含む)
- 借金の返済状況
- 年収
- 職業
- クレジットカードの申し込み状況
これらの情報は信用情報に登録されているため、カード会社は申込者の信用情報を閲覧することで、申込者にクレジットカードの発行を許可するかどうかを審査します。
限度額が大きいカード(大金を借金できるカード)や、高機能なカードは、年収1000万以上ないと作れないカードもあります。
逆にフリーターの方でも発行できるカードもあります。
クレジットカードを選ぶ際は、自分が審査に合格できるカードを選びましょう。
合格できないカードを選んでも、クレジットカードを手にすることはできません。
ポイントが貯まりやすいカードを選ぶ
支払い先と稼げるポイント数は、カードにより異なります。
そのため、節約目的でクレジットカードに入会する方は、最もポイントが稼げるカードを選ぶのが良いです。
使いたい機能があるカードを選ぶ
クレジットカードの主な機能は、ショッピング機能とキャッシング機能です。
クレジットカードにはこれらの機能以外にも様々な機能があります。
例えば、電車通勤で電子マネー(ICOCA・PASMO)を利用している方であれば、電子マネー機能が付帯しているクレジットカードを選ぶのがおすすめです。
優先的に利用したい機能がある方は、機能別にクレジットカードを探すと良いでしょう。
カードの機能 | 簡易解説 |
リボ払い・分割払い | ・一括払い以外で支払いができる |
電子マネー | ・電子マネー機能が付帯している ・電子マネーの残高が減ると自動で支払いができる |
ETC | ・ETCカードとして使える |
法人カード | ・経費の支払いに使用できる |
家族カード | ・家族もクレジットカードを利用できる |
空港ラウンジ | ・空港ラウンジを利用できる |
保険(海外旅行・国内旅行) | ・旅先で荷物を紛失した、傷害を負った、トラブルを起こした際、保険金が受け取れる |
クレジットカードの作り方
- カード会社の公式サイトに行く
- 所定のページに必要事項を記入
- 審査通過後、カードの受取
クレジットカードは「インターネット申込」「店頭申込」「銀行申込」の3つの方法で作ることができます。
一般的にはインターネットで申し込みます。
ネット環境さえあればいつでもどこでも申込が可能ですし、具体的な作業は必要事項の記入だけなので、とても簡単です。
店頭申込・銀行申込は、不要なオプションを追加されたり、お店側にとって都合が良いカードを勧められたりする可能性があるので、あまりおすすめしません。
また、入会費・年会費無料のカードの場合、完全無料でクレジットカードを作れます。
クレジットカードの支払い方法
店頭支払い
- 購入する商品をレジに持っていく
- 店員が商品のバーコードを読み込む
- クレジットカードを店員に渡す
- 店員がクレジットカードをスキャンする
- 店員がクレジットカードをお客さんに返す
初めてお店でクレジットカードを使うときはちょっとだけ緊張しますが、超簡単なので安心してください。
基本的には、普段現金を出すタイミングでカードを出せばOKです。
インターネット支払い
- 支払い方法の選択画面で、「クレジットカード払い」を選択する
- カード番号を入力する(セキュリティコードが必要な場合もある)
- 決済
インターネット支払いの場合、カードに記載されているカード番号を入力して決済を確定させれば、カードで支払うことができます。
デビットカード・キャッシュカードとの違い
- クレジットカード…後払いで買い物するカード
- デビットカード…口座から直接支払うカード(即時払い)
- キャッシュカード…銀行ATMを利用するためのカード(買い物に使えない)
デビットカード
デビットカードは、決済のたびに、銀行口座から直接お金が引き落とされます。
そのため、預金口座にお金が入ってないと、商品を購入することはできません。
デビットカードは18才未満でも発行することが可能であり、審査も必要ないです。
一方で、クレジットカードは後払いであり、その月の総支払い額が所定の日付に銀行口座からまとめて引き落とされます。
そのため、銀行口座にお金がなくても、商品を購入することが可能です。
所定の日付にお金が足りなかったとしても、分割払い・リボ払いなどで支払いを先延ばしにすることもできます。
また、クレジットカードは後払い、つまりカード会社から一時的にお金を借りることになるため、利用者に返済能力があるかどうかを審査する必要があります。
そのため、18才以上で、尚且つ定収入がないと作成することはできません。
デビットカード | クレジットカード | |
支払い方式 | 即時払い | 後払い |
18才未満の作成可否 | OK | NG |
審査 | なし | あり |
分割払い・リボ払い | 不可 | 可 |
どちらも非常に似た機能を持っていますが、クレジットカードの方が機能が広いため、基本的にはクレジットカードをおすすめします。
審査に合格できる見込みがない方は、デビットカードを検討してみてください。
キャッシュカード
キャッシュカードは、銀行口座開設時に作成するカードです。
キャッシュカードは銀行・コンビニ・公共施設のATMで
- 口座からお金を引き出す
- 口座に入金する
- 他口座にお金を振り込む
- 残高照会
などが可能です。
クレジットカードはカード会社に申込み、審査に合格すれば作成できます。
クレジットカードはこの記事で説明している通り、お店やネットで買い物・支払いをすることが目的です。
キャッシュカードとクレジットカードは完全に別物です。